がむしゃらに走る。

9日、陸上・日本学生対校選手権で桐生祥秀選手が男子１００メートル決勝で「9.98秒」という素晴らしい記録を出しましたね。
会見で桐生選手の隣に座っていた土江コーチの涙にもらい泣きしてしまった私です。

ここまで来るのに、どれだけ努力したんだろう、どれだけ笑顔になっただろう、どれだけ悔しい思いをしたんだろう…といろいろ想像してしまいます。

常に日本のトップを維持し続けて走るという重圧はすごいと思いますし、トレーニングやメンタル面、食事の面でもアスリートフードマイスターとしては気になるところです。


このブログを読んでくださっている中には、小学生のお子さんがいて、「来月、運動会！」という方もいらっしゃると思います。我が家の子供たちの運動会は毎年5月末なのですが、今年の運動会に向けて、私は少し「気合」を入れてみました。

現在もそうかと思いますが、私が子供の頃も、足が速い子って、クラスの人気者だったし、一目置かれる存在でした。
かけっこで速く走る気持ちよさを我が子にも味わってほしいな～…と思っていても、長男はいつも微妙に速い程度で、リレーの選手にも選ばれず、「良くて補欠」でした。
次男はもともとちょこまかしたすばしっこさがあり、入学時からリレーの選手に選ばれていましたが、今年は慢心していたのか、補欠でした。

2人とも（特に長男は）、「中途半端に足が速い」状態だったので、まずは今年は長男にリレーの選手に選ばれて欲しいな…と思い、運動会前は走る練習をしました。
走るフォームの研究をし、親子で練習してみました。
私はすぐにゼーゼー言いますが(笑)、長男も次男も家の前で何度も走ってみたりしていました。

我が小学校の徒競走（かけっこ）は、運動会のだいぶ前から体育の授業で学年全員の100m走のタイムを計り、振り分けて行くようです。最後にタイムの速い子たちが２グループに分けて一斉に走り、上位に入った子がリレーの選手に選ばれるようです。（長男談）　

リレー以外でも、徒競走の出走順もタイムで振り分けられているようで、私の時代の背の順で走って行ったやり方とは違うんですね～。現在はこのタイムを計る方法を取り入れている小学校は多いのでしょうか…。

…と少し脱線しましたが。

長男の努力の結果、長男はリレーの選手に選ばれました！　「初」でした！！
長男はそれはそれは嬉しそうでした。もちろん私もすごく嬉しかったです。
春の運動会でのリレー選手として晴れ晴れと堂々とした顔で走っていた長男の表情、一生忘れません。あの場で走れたことは、長男の頑張った証です。

長男がリレーの選手に選ばれるまで、体育の時間では何度かタイムを計って走る機会がありました。
体育のある日の朝食は、もともと朝はたくさん食べられない長男なので、そんなにムリして食べさせることはしませんでしたが（逆に体調を悪くされたら困るので）、その代わり、前日の夕食は気を使ってみました。

食事のテーマは「瞬発力」アップです。
短距離走に向けての食事です。長男は陸上選手でもなんでもないですし、子供です。ですが、食べることを工夫して何か変わるなら…と私もチャレンジしてみたわけです。
たんぱく質と糖質をうまく取り入れて、子供好みのメニューを…といろいろと考えて作った中で、一番、長男が気に入って食べてくれたメニューを紹介します。
長男がすごく気に入って、これを食べた翌朝、つまりリレーの選手を決めるタイムを計る体育がある日の朝も前日の残りを食べて行ったくらいです。
以後、このメニューを作るたびに、リレーを思い出すようになりました。


「野菜もたっぷり　リレー願掛け！　キーマカレー」です。


ご家庭によってキーマカレーの作り方は様々だと思いますので、レシピは割愛させていただきます。
私が気を付けて取り入れたのは、ビタミンB群の摂れる豚のひき肉、ビタミンやミネラルをバランス良く摂れるようにニンジンのすりおろし、キャベツ、玉ねぎ、マグネシウムも摂りたいので白すりごまを少し、そして、焼野菜のトッピングで緑黄色野菜と、しめじとエリンギを使いました。（写真のバットは実はエリンギなんですよ♪）
良質のたんぱく質を摂れるようにゆで卵のスライスしたものもトッピングしました。
★お好みで、ピザ用のチーズをトッピングしてもいいと思います。チーズも瞬発力アップにはとってもいい食材です。

筋肉になる食材、関節にも負担がなく、元気に走れますように…との願いを込めて。


食べること、練習、メンタル…
いろんな要素が良い方向に作用してくれた得た結果というのは、サポートする側としても頑張り甲斐があります。

テレビで桐生選手の走りを見て、春の私と長男の思い出を振り返ってみました。
前を向いて走る…、 何かを目指して頑張る…。がむしゃらに走る。
小さなことでも、大舞台でも目標を持って前進することってステキですね。