ライスボ~ル⚾️

アスリートフードマイスターの母による野球少年を大きく強く育てる方法。

笑顔でいなきゃ。

2018年9月6日 午前3時8分。

激しい揺れと同時に、携帯の緊急地震速報の大きな音で目が覚めました。

その前夜、4日から5日にかけての夜は、北海道にはめったに来ない台風が、しかもものすごい勢力で上陸しました。ものすごい強風は、時折、突風となって、家を揺らしました。
風で家が揺れるなんて、信じられませんでした。屋根が飛ばされるかもしれない、窓ガラスが割れるかもしれない、どこかで雨漏りしたらどうしよう…と不安いっぱいで、一睡もできませんでした。

寝不足でしたので、5日の夜は、いつもより早めに、そして深い眠りにつくことができました。
いつもは眠りが浅い私ですが、ぐっすりと眠っていた時に、突き上げるような揺れ。
寝ぼけながら飛び起き、しっかりと目と意識がハッキリと覚醒した時は、私は、隣に寝ていた次男の上に覆いかぶさっていました。夫は、別の部屋に寝ていた長男の部屋に飛んで行きました。私も夫も、無意識に子供たちを守っていました。

どのくらい揺れていたか、子供たちを守ることに夢中だったので記憶にありません。
揺れが収まってから立ち上がり、リビングのテレビをつけるとNHKで地震速報をしていました。突然の災害に、動揺を隠せないアナウンサーが一生懸命に地震情報を伝え始めた途端、真っ暗闇になりました。


停電。


これって、被災っていうのかな。…と頭の中で考えました。
まずは、家族全員、無事だったこと。それだけで、ホッとしました。
続いて起こる余震にドキドキしながら、家族4人で一つの部屋で横になりウトウトしながら朝が来るのを待ちました。

冷蔵庫には何もなかったし、カセットコンロは家にあってもガスを常備していませんでした。数日間分だけでも食料を確保したくて、朝からスーパーに2時間並びました。水、パン、カップ麺、お菓子、ガスを買うことができました。
スーパーには、子供たちも一緒に並びました。いつも当たり前のように食べ物を買えても、災害が起きるとこういう風に混乱する…ということを教えたかったからです。

我が家は、ありがたいことに、断水はしませんでした。停電のみです。
万が一のために、お風呂、バケツ、鍋…と水を溜めておけるもの全てに水を溜めました。トイレは使用したら、バケツの水で流しました。

携帯電話は、台風の時にしっかりと充電してあったモバイルバッテリーもあったし、車でも充電できたので心配はありませんでした。でも、何が起こるかわからないので、携帯の電池を節約して必要最低限の使用にしておきました。携帯電話は、情報収集や連絡を取り合うのに本当に役立ちました。しかし6日夕方から、携帯電話は圏外になり、全く使えなくなりました。
いくら充電してあっても、何も使えない携帯には本当に困りました。
電気が通らないまま、真っ暗な夜を迎え、ラジオの情報だけを頼りにしていました。
チラホラと電気が復旧し始めた地域があるという状況を聴きながら、我が家の地域はまだ電気がつかないのかと気持ちが落ち着きませんでした。

…夜がこんなに長いなんて。
暗闇で静寂な夜に、何度も地響きのような音の後に余震が来ました。怖かったです。
家族4人で固まって眠りました。

7日朝5時ころ、電気が復旧しました。
と同時に、テレビをつけて、あらためて今回の地震の惨状を知りました。

朝からまた子供たちを連れてスーパーに並びました。1時間待ってやっと入店し、買いだめできるものを選んで買いました。普段は、スーパーに一緒に来てくれることはない子供たちですが、地震の後は、一緒に来てくれて、重い荷物を分担して持ってくれて、しっかりと助け合ってくれている姿が嬉しかったです。

地震の影響で、スーパーの在庫がなくなった時の次の入荷がいつになるのか。
また大きな余震が来た時の備えも充分にしておかないと。
…いろんな思いや不安があり、買えるものは買っておきました。

今日は、ガソリンスタンドに1時間並びました。
スーパーやコンビニの行列はだいぶ落ち着いた感じですが、ガソリンスタンドは相変わらずの行列でした。お店によってはガソリン完売のところもありました。
ニュースでは、北海道の石油製品の在庫は1週間ほどで、不要な給油は避けてくださいと言っていました。

食べ物もガソリンも、しばらく混乱は続きそうで、それが不安になります。

私はアメリカに13年間住んでいましたが、その間に、9.11を経験しましたし、ハリケーンの災害、2003年の北米大停電、それに加えちょっとした暴風雨でも停電していたので、なんとなく、災害に関しては常に心構えしています。

しかし、子供たちもそこそこ大きくなって食べ盛りのこの時期に大地震が起きたことで、心構えが変わりました。学ぶことは多かったです。
なるべく、食べることに関しては、困らせたくないし辛い思いをさせたくないな…と思いました。

停電していた間は、全く冷蔵庫を開けなかったおかげで冷蔵庫の中身は無事でした。
製氷機で作った氷が少し溶けていたくらいで、アイスも原型まま、お魚もコチコチに凍ったままでした。牛乳もヨーグルトも無事でした。(先に私が毒味しましたが…笑)

まだまだ不便な状態ですが、電気が復旧してからすぐに作った料理は、ピザトースト。
買いだめしたパンと冷蔵庫にあったハムと野菜とチーズで急いで作りました。(チーズが少し足りなかったですが)

インスタント食品ではない、日常に戻りつつある食事に子供たちは喜んでくれました。
今回の地震で大変な思いをしている人はたくさんいるけど、笑顔でいなきゃね、頑張らなきゃね…と子供たちとピザトーストを食べました。

早く、いつもの日常が戻りますように。

 

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